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支援先紹介:スペースリー

アーキタイプがめざす「大企業とスタートアップの共創によるイノベーション創出」を加速させるため、グループ会社であるベンチャーキャピタル、アーキタイプベンチャーズの投資支援先スタートアップを紹介する連載をスタートします。

第1回は“どこでもかんたんVR”を提供するSaaSスタートアップ、スペースリーのご紹介です。https://spacely.co.jp/

スペースリーとは

スペースリーは、360度VRコンテンツを、誰でも手軽に簡単に制作、編集できるクラウドソフトウェアを開発、提供するSaaSスタートアップです。市販の360度カメラでパノラマ写真を撮影し、クラウドにアップロードするだけで、滑らかに動く高品質のVRコンテンツを自動作成することが可能です。

また、ソフトウェアはブラウザ上で完結するため、特殊なアプリやハードウェアは不要。PCやスマホで簡単にVRコンテンツの制作、編集、管理ができます。すでに不動産業界を中心に評価され、2,000社以上で導入されています。

さらに、コンテンツ撮影用スマホアプリ、アクセス解析機能や、遠隔接客(閲覧同期)機能、動画の自動生成など新機能も続々とリリースされています。

 

導入事例と効果

ここからはスペースリー導入により、ビジネス上の効果を生み出している事例について紹介します。

1.Good不動産

効果:SUUMOの動画付き掲載物件の反響率が全店平均で4.7倍に上昇

福岡の不動産会社、Good不動産では、VRコンテンツの撮影、ウェブサイトでの活用に加えて、VRコンテンツから動画を自動生成する機能を活用。
ポータルサイトSUUMOに動画を掲載することで集客力を強化し、掲載物件の全店平均での反響率*が4.7倍になるという成果が得られています。
VRコンテンツ撮影をスマホアプリで行うことで、現地からクラウドにデータ送信ができ、業務効率化にも繋がっています。
*反響率:広告媒体からの問いあわせ率

2.えんコーポレーション

効果:遠隔接客で、契約締結までのスピードアップ

福岡の不動産会社、えんコーポレーションでは、VR内見用コンテンツを制作し、新築物件のウェブサイトで入居者募集とオーナー向けの販売に活用。また、遠隔接客機能を活用し、全国各地にいるマンションオーナーや転勤予定者に対してVRを活用して遠隔接客することで、契約締結までのスピードを早めています。

3.グッドルーム

効果:ウェブサイトへのVRコンテンツ埋め込みで問い合わせ率1.5倍

東京の不動産会社、グッドルームではスペースリーで撮影したVR内見用コンテンツを自社ウェブサイトに埋め込み、問い合わせ率が1.5倍になるという効果が得られています。また、店頭ではスペースリーの小型グラス「カセット」を活用し、気軽にVRを体験させることが可能になっています。ユーザーからは撮影アプリのユーザビリティの高さや、サポートの迅速さについても評価されています。

4.宅都ホールディングス

効果:店舗でVRを利用することで現地に行かずに内見を完了し、成約数アップ。業務効率化により接客数50%アップ

大阪の不動産会社、宅都ホールディングスでは、ウェブサイトでのVRコンテンツ発信に加えて、店舗での接客にスペースリーのVRコンテンツと、VRゴーグルOculus Goを活用しています。
学生向け賃貸の繁忙期対策として、店舗接客にVRを活用することで、現地に行かずに内見を行うサービスを提供し、60件もの契約を獲得しました。同時に業務効率化も実現しており、昨年比での接客数が50%も向上しました。
また、直感的に操作できるプロダクトデザインも評価されているポイントです。

導入企業(業種/地域)

スペースリーのVRは、2016年のサービスローンチから現在に至るまでに、約2,000社以上の企業で導入されています。

導入企業としては、上記事例にも上がっているような不動産関連企業が80%と大多数を占めており、不動産賃貸の仲介企業から管理企業、売買仲介企業、住宅販売企業など様々な業種で活用が広がっています。 また、不動産業界だけではなく住宅・建築関連企業(10.4%)、旅行関連企業などにも導入され、VRを使った集客など、活用が進んでいます。

研修領域への展開

スペースリーでは、2019年4月より新事業『VR研修事業』の提供を開始しました。VRを用いた人材研修は、ウォルマート社が研修活用のため全社的にVRデバイスを大規模導入するなど注目を集めています。
スペースリーでは、かねてから飲食分野ではすかいらーくホールディングスと実証実験を行っていましたが、その中で蓄積した技術及び、VR活用のノウハウとサポート力などを強みに、本格的にVR研修事業を展開しています。
また、工場での実証も行なっており、今後様々な分野への展開を見据えています。
(VR研修ページ:https://spacely.co.jp/vrtraining

今後は、不動産や飲食業界、工場のみに留まらず、小売や医療分野、運輸物流分野など人材研修が必要なあらゆる業界で、360度VRのさらなる活用を推進します。

また、展開先として有望な人材派遣業界、医療業界からもポジティブな反応が得られています。

「外国人人材の採用、或いは企業への紹介を考えており、採用のタイミングで事前にこういったVRの研修はありえると思います。
外国人人材の紹介には言語の壁や、海外人材をどこまで教育するかという課題があり、このようなツールを活用することで研修を標準化、効率化できると思います。」(人材派遣企業)

「医療現場でVRの価値を最大限発揮できる部分があるとすると、診療の現場の空気をVRで再現するという部分だと思います。例えば、『クレームを受ける受付のVR』、『疾患や治療法を説明される患者の表情などのVR』など、特定のシーンの再現がとても重要だと思います。医師が患者の立場、目線を経験するなど、疑似体験して学ぶことができるのはVRならではだと思います。」(医療従事者)

今後、研修をはじめとして、さらに多様な領域でVR事業を展開するスペースリーにぜひご注目ください!

(文:阿部傑、伊能詩吹)

     
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